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子供用の弱視メガネはどう買うのが正解?プロが解説します

子供用の弱視メガネはどう買うのが正解?プロが解説します

今回の記事では、子供の弱視治療に重要なメガネについて詳しく解説します。

  • レンズはどれがいい?
  • 子ども向けのフレームってオシャレじゃないの?オススメのブランドは?
  • どこのメガネ屋で買うのが正解?値段は?
  • 治療用メガネの補助金って何?申請手順は?

メガネを掛けるにあたって、みなさんから質問が多い内容にフォーカスしてみました。

お子様の治療をしっかりサポートする物となりますので、ぜひ最後まで読んでメガネ選びの参考にしてください。

 

前回の記事では弱視の症状や、眼科の選び方を解説しています。
まだ読んでいない方は、お先にこちらを御覧ください。

→ 子どもの弱視について、メガネのプロが解説します

お子様の眼に関する関連記事はこちら

ミナミメガネの「子供メガネ」へのこだわり
子供の弱視(遠視)、斜視等の治療用眼鏡についてや、治療用眼鏡の保険適用の申請手順
子どもがメガネを嫌がる場合に、掛けさせるコツって?

 


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治療に向いている、レンズの特性と選択肢

現在のレンズメーカーの技術は高くなっており、ある一定のランクを超えているレンズでしたら、特にこのメーカー製でないと駄目ということはありません。
(特殊レンズが必要で、眼科でメーカー指定がある場合を除く)

ですが、レンズメーカーにも得意、不得意があるため、できるだけお子様の目に合わせてメーカーを振り分ける事が重要となっています。

それを前提にですが、すこしでもレンズ選択の参考になればと思います。

 

治療用は、補助金が使えるため高級レンズが選択肢に入る

治療用は、補助金が使えるため高級レンズが選択肢に入る

補助金が出る場合は、ほとんどの場合で上限金内で、高級レンズをお選びできることができます。

いいレンズにすることで、厚みや歪みが少なく視野が明瞭になりやすいのはもちろん、症状に合わせたレンズを選択しやすくなります。

だからこそ多くのレンズメーカーから一番合ったレンズを選びましょう。

眼鏡屋によっては、レンズの選択肢が1~2種類しかないや、それに伴ってレンズの知識が乏しい場合などが多々あります。

できる限りレンズメーカーの取扱いが多く、レンズ種について詳しいメガネ屋さんを選択するのが望ましいでしょう。

また、度を超えすぎた値段の高級レンズがいいというわけでもありません。

補助金とのバランスを考えて無駄のないレンズ案内をしてくれるのも大事です。

 

オススメレンズメーカー

弱視の治療にオススメのレンズメーカー

当社では、国内トップレベルの10社以上(HOYA、NIKONなどを含む)のレンズメーカーをお取り扱いしておりますが、治療用レンズとして一番よく使っているのは「東海光学」というメーカーです。

先進技術(先端技術)を誇るメーカーとして、「世界No.1の薄さを誇る1.76素材レンズ」や「医療用遮光レンズ」などの生産で業界内の信頼度も高いです。

安心の理由は技術だけではなく、レンズの素材開発から設計、加工、販売までを国内で一貫体制を敷いている純日本製というのもポイントです。

特に度数が強い子には、少しでもレンズが薄くなるように1.76素材を使うのは効果的です。

もちろんメーカーには、得意分野があるので、弱視の状態によっては、東海光学以外の他社メーカーを使うこともございます。

また、今回はオススメの一例というだけですので、治療は他メーカーで必ずしも駄目というわけではございません。

お子さま一人ひとりに合わせたレンズ選びを、メガネ屋さんと相談し納得ができるレンズ選びをしましょう。

 

レンズが薄いですよと言われて、すぐに注文するのは注意!

ここがメガネ屋の作製技術によって大きく左右される部分になります。

よく大手眼鏡店などで見る「薄型レンズ使います」という文言を見ても、治療用レンズでは安心するのは要注意です!

世界最薄1.76を入れたとしても、普通に注文しただけでは、安いレンズより厚くなる場合があるんです。

レンズを注文する際に「オーダー加工」をすることで、レンズの薄さを発揮することができます。

 

レンズのオーダー加工について

治療用レンズは、画像のようにレンズを注文する際に、不要な部分を出来るだけ取り除いてオーダー注文することで薄いレンズを実現します。

このオーダー加工は、レンズメーカーによって名前が異なり、HOYAでは「メッツ加工」、東海光学では「スライス加工」などと呼ばれています。

一般店では、これが出来ない所も多いので、「薄型レンズ使いますよ!」という言葉だけを信用するのは危険なのです。

メガネを注文の際は、「メッツ加工やスライス加工といった特殊な薄型加工も行っていますか?」と質問してみるといいでしょう。

また当店ではメッツ加工やスライス加工よりも、優れた「独自のオーダー加工」をしております。

一人一人に合わせた、最高のレンズで製作させて頂いておりますので、安心してお任せください。

 

プリズムやバイフォーカルなどの特殊レンズは、度数や種類によってメーカーを選択

こちらは、お医者様から指示を受けていない方は読み飛ばしても大丈夫です。一部特殊レンズを眼科で指定処方された方が対象です。

プリズムやバイフォーカルに関しても多くのメーカーがございますが、メーカーによって度数の作製制限や薄さの違いなどが多く出ます。

またメーカーにより、お値段も大きく変わってくるため、しっかり複数メーカーで見積もりを取ってもらいましょう。

質問のポイントとしては、

  • 度数が製作可能なメーカーがどこになるか
  • 複数メーカーで比較して、厚みがどれくらい違うか
  • 値段がどれほどになるのか

などを聞いてみると良いかと思われます。

中々難しいレンズとなりますので、信頼できる眼鏡屋でしたら、品質はもちろん厚みなどを最薄にしつつ、金額が一番かからないような提案をしてくれると思いますので、その際はスタッフにお任せでもいいかもしれません。

不安だと感じるようでしたら、上記内容をスタッフに質問をして、納得のいく回答が得られることを基準にしてみてはいかがでしょうか?

 

治療用メガネの選び方~価格帯からお店まで~

治療用メガネの選び方~価格帯からお店まで~

治療用メガネといっても、眼鏡屋によって価格もサービスも千差万別です。

また弱視治療用眼鏡の場合は、「保険+補助金」でまかなえます。(自治体によって補助金額が異なる場合もありますが、ほぼ一律で4万円前後が上限とお考えください)

目安となるポイントをいくつかまとめてましたので、眼鏡を作る際のご参考にどうぞ。

 

メガネ店の選び方

メガネ店の選び方

治療用メガネに関していうと、格安チェーン店や、メガネの資格を持っていないお店で購入するのはできるだけ避けていただきたいです。

この場合のメガネは、ファッションではなく、弱視という病気の治療になります。そのために保険と自治体からの補助金が出るのです。

ほとんどの場合、メガネ購入時に親の自己負担はありません。

お店選びで注意するポイントを以下にまとめます。

  1. 国家資格「眼鏡作製技能士1級」保持者が在籍している。(※国家資格保持者が在籍しているかの確認は、こちらのホームページで可能です。「眼鏡作製技能士 公式HP」)
    眼鏡作製技師とは高水準な知識と技術をもったエキスパートということを証明する資格となります。
    1級と2級があり、合格率で見ると1級で約4%、2級で約30%という狭き門になっています。
    治療用のメガネ作製の場合は、1級保持者のいるメガネ店を選ぶことが1つの目安となります。

  2. 眼科との連携が取れている
    弱視の治療用メガネは、長い期間着用することがほとんどです。
    その際、度数変更や保証の有無など眼科と眼鏡屋が情報をスムーズに共有し、連携が取れていることが最適な治療用メガネを作るうえで重要となります。
    眼科指定店や、眼科と提携しているメガネ屋を選ぶのを目安にするといいでしょう。
    たとえば、高知県の場合「高知県眼科医会 指定眼鏡店」があります。高知の指定眼鏡店一覧はこちら「眼科医推奨のメガネ屋「高知眼科指定店」」

  3. 子供メガネ製作の実績が多い
    口コミもよく、メガネの実績が多い人気店でも、「治療用メガネ」に精通しているとは限りません。
    ホームページや口コミの内容を詳しく調べて、弱視や子どもメガネなどに精通しているかを調べてみましょう。

  4. 子どもの気に入るメガネやサイズの物がある
    じつは、「子どもが治療用メガネを掛けなくなる」、という悩みをもったお客様はかなり多いです。
    オシャレ・可愛い・かっこいい、といった感性は大人と子どもではまったく違います。
    そのため、できる限りフレームたくさん取り扱っているお店で、大人とお子様の両者が納得して決めるのが大切です。

  5. 周りの保護者の口コミが良い
    やはり一番は実体験の話を聞くことです。
    実際に周りの治療用メガネを作ったことのある保護者の方がいたら、オススメのメガネ屋さんやお店の雰囲気などを聞いてみましょう。

  6. 治療用や弱視に関して気になることを質問してみて、納得のいく回答が得られる
    知識があるスタッフなら、どんなことでも納得のいく回答が得られます。
    質問に対して納得のいく回答がない場合は、その場で注文を決めずに、ほかの眼鏡屋を検討することも大事です。

  7. 修理対応が早く、定休日が少ない(子供メガネは修理頻度が多くなるため)
    見落としがちな部分ですが、子どものメガネは修理が必然的に多くなります。
    治療用は、毎日掛けないといけないのため、すぐ直したいのに、修理が何日もかかったり、定休日が多いお店ですと、メガネを掛けない時間が増えてしまいます。
    できる限り「修理が早い」「定休日が少ない」なおかつ「ご自身のライフサイクルにあった(近場にある、仕事帰りに寄りやすいなど)お店」を選んでください。

この辺りを考えながら選ぶと、このあとの治療もうまくいくはずです。

治療用メガネは長期間に渡って使うものですから、同じお店に何年も通うことになります。

しっかりして、安心できる眼鏡屋を選んでくださいね。

 

気になる治療用メガネの価格相場は?

気になる治療用メガネの価格相場は?

一番気になる点は、やはり価格だと思います。

治療用眼鏡の度数などでも大きく変わり、お店によっても安く作れるのを売りにしているチェーンのお店から、子供眼鏡専門店まで値段帯は幅広いと思います。

値段の幅が広すぎて、お客様からも

「治療用メガネとなると安すぎると不安」

「すごく高かったけど、高ければ高いほどいいの?」

「ぶっちゃけいくらぐらいのを作るのが普通なの?」

多くの質問をいただきます。

なので、今回は子供眼鏡を数多く製作している当店での目安をお教えしちゃいます。

 

当店では、強度数や特殊レンズなどで治療に適した安心の国産レンズを使用した場合でも、補助金(40492円)を超えることは、基本的にほとんどございません。

理由としては、当店では子どもメガネ以外にも取扱品目が多く、幅広い販売をしているため、治療用の高級レンズでもできる限り利益率を減らし、補助金内で最高のメガネを作製できるように努力しているからです。

当店での治療用メガネ参考値段

フレーム代・・・約2万円

レンズ代(フルオーダー傷防止付き治療用レンズ)・・・約2万円

合計4万前後で収めることが可能です。
※こちらは平均的な例になりますので、ご相談で振り分けを変える場合もあります。また特殊レンズの「バイフォーカルレンズやプリズムレンズ」などですと、レンズお値段が上がることもあります。)

子供の高級フレーム(3万前後)などを使用した場合でも、5万前後が適正価格だと考えております。
※もちろん度数が緩い場合などは、高級フレームを使用しても補助金内で収まる場合が多いです。

 

高すぎる眼鏡屋は要注意

高すぎる眼鏡屋は要注意

正直レンズのお値段は、定価設定があるわけではないので、お店によっては同じものを使用しても値段が変わってきます。

お値段が違うのは、技術料や保証の有無などが理由の事が多いです。

特に技術料という目に見えない部分が、金額に乗っている場合があるので、お客様には正当な価格なのか判断が難しいところかと思います。

もちろん高い価格を提示してくる場合は、ちゃんとした眼鏡屋として営業しているという安心感は高まるかと思います。

ですが、子供専用メガネ店を名乗りながら、治療用ということで不安を煽り、足元を見て利益を多く乗せていたり、治療や見え方にメリットもなく高いレンズを勧める場合も多々あります。

6万や7万など、あまり値段が高すぎる場合は、同じレンズ条件で別の眼鏡屋さんでも相見積もりを出してもらうことをオススメ致します。

基本的にちゃんとした子供専門の眼鏡屋さんでしたら、補助金内に応じたご案内をしてくれることがほとんどかと思います。

もちろん信頼している眼鏡屋さんでしたら、高くても技術料と安心感を買っているわけですので、高い眼鏡屋が駄目ということではございません。

そこはお間違い無いようにお考え下さい。

 

補助金が出る場合は、リーズナブルな眼鏡屋で作るのもストップ!

補助金が出る場合は、リーズナブルな眼鏡屋で作るのもストップ!

いまでは1万円以内でメガネを作れるメガネ屋さんも多くなってきました。

ですが、治療用においてはあまり安いメガネを作るのはオススメしません。

理由としては、

  • 安く作ったからといって、使用しなかった補助金の差額が返ってくるわけではないし、次回が優遇されるわけでもない
  • 安いという事は、品質も高くないため掛けづらさや壊れやすさにつながる
  • レンズに厚みが出てしまったり、歪みが出て見えづらくなる場合がある
  • スタッフの目に対する知識力や、掛け具合のフィッティングなどの技術が平均的に高いとは言い難い

さらっとあげただけでも、このあたりが理由です。

もちろん補助金が出ないのであれば、お金の負担が少ないというメリットとして安いお店で作るのは一つの選択肢かと思います。

(当店でも、自腹の際はお客様と相談し、フレームとレンズが付いて1万円セットのメガネで治療用を作製する場合などもございます。)

 

補助金について

弱視治療用メガネの補助金について

治療用眼鏡を作るに至って、補助金に関しても多く質問いただきます。

補助金を受ける条件としては、

【9歳未満のお子様が、病院で弱視や斜視などの治療用メガネが必要と認定された場合に、補助金申請が可能となります。】
※9歳未満で眼鏡が必要となっても治療用眼鏡として認定されない場合は、補助金は出ません。

眼鏡を作った際の、40,492円までが上限金となっております。
40,492円の金額内でメガネを製作した場合は、10割返金されるため自己負担金は0円となりますので、安心して治療用メガネをお買い求めください。
(上限金を超えた場合は、差額が自己負担となります。)

内訳としては、

加入している健康保険(国民健康保険、全国健康保険協会、共済組合など)

  • 未就学児・・・8割給付
  • 小学生(9歳未満)・・・7割給付

残りは公費(市、自治体の助成金)

  • 未就学児・・・2割給付
  • 小学生(9歳未満)・・・3割給付
    ※子ども医療費助成制度は、自治体によって異なります。詳細については、お住まいの自治体にご確認ください。

9歳以上となりますと、弱視眼鏡の着用となっても、補助金は出ないため自腹での購入となりますのでお気をつけくださいませ。

 

申請の仕方は詳しく下記記事にて紹介しておりますので、ご覧くださいませ。
※記事名は高知の申請手順とありますが、基本的には全国申請方法は同じとなります。

 

他のメガネ屋では教えてくれない、フレームの選びで気をつけるポイント

みなさんがメガネを選ぶとなると、デザインに目がいきがちです。

もちろんそれも大事なんですが、実際に3歳からメガネを掛けさせていた実体験とプロの立場から嘘なくお答えします。

 

日常生活に耐えれる強度

まずは本当にこれにつきます。

はっきり言ってしまうと保護者の方が思っている以上に、子供達はメガネを壊してしまいます。

かくいう、メガネ屋の子でもよく曲げたりしていました。

でも、基本的には起きている時間は、ずっと掛けないといけません。

  • 家族が大好きで抱きついて、お顔を埋めてくる
  • 疲れて眼鏡を掛けたまま寝てしまう
  • 眼鏡がうまく外せなくて、こねくり回したり、片手で外したりしてしまう
  • 遊んでて転んでしまう

などなど、生活の中では眼鏡が曲がったり、壊れてしまう要素がたくさんあります。

ですが、小さな子供達がどんな使い方をするにしろ、「掛けてくれる」というだけで凄い!偉い!と考えてあげてください。

それでも、曲がったり折れたりすると、ちゃんと掛けれないので眼鏡屋さんに直しに持って行く必要があります。

もちろん仕事などで忙しく「そんなに頻繁にメガネ屋に持っていけない、、、」という保護者の方も多いので、子供メガネは【強度】も気にしてあげる必要性があります。

なら、どんなフレームが壊れにくいの?となると思いますので、フレーム材質によって強度などが違うため、ざっくり材質別での特徴をお答えします。

 

プラスチックフレーム(樹脂素材)強度が一番強い素材で当店もオススメのフレーム

樹脂素材のプラスチックフレームメリット・・・弾力性が高く衝撃などによる破損にとても強い、またとても軽量であるためお顔への負担が少ない
デメリット・・・他の素材に比べると、少し見た目がチープな印象を受ける

 

プラスチックフレーム(アセテート)

アセテート素材のメガネ

メリット・・・豊富なカラーとオシャレなデザイン性が多くある、またメタルよりも硬いため曲がりにくい
デメリット・・・大きな衝撃などが加わると割れてしまうリスクが大きい

 

メタルフレーム(チタン)

チタンフレームのメガネ

メリット・・・調整や修理がしやすい
デメリット・・・片手で外したり、衝撃が加わったりすると曲がりやすく、メガネ屋さんに修理に持っていく頻度が高い

 

メタルフレーム(合金)

合金のメタルフレーム

メリット・・・値段がリーズナブル
デメリット・・・壊れやすく、金属アレルギーなどもおこる

もちろん一人一人、好みや使い方が変わってきますので、子供さんにあったメガネを選んであげて下さい。

 

お顔に合っているサイズ

お顔に合っているメガネサイズが大事

子供の顔のサイズにちゃんと合わせているご案内が、出来ていないメガネ屋さんがとても多い印象です。

治療用メガネは遠視度数がとても多く、あまりにもサイズが違うと多くのデメリットが生じます。

デメリットの例として、

  • レンズの厚みが増す
  • 顔のサイドに空間が出来てしまい歪んだように見える
  • ずれ落ちやすくなる
  • 見た目が悪い

などが挙げられます。

親御さんの中には、少し大きめで伊達メガネの様に可愛く掛けさせてあげたいと仰る方もいます。

ですが、治療用はできる限り、専門スタッフにアドバイスをもらいピッタリとしたサイズのメガネを選んであげるようにしましょう。

サイズは、治療用メガネにとって一番大事とも言われる部分です。

ちゃんとサイズ案内が出来ていない眼鏡屋は、

「メガネを売りたいけどお客さんが欲しがるメガネのデザインがない、、、サイズが合っていないと分かっていてるけど、売ってしまおう」

と販売に進んでしまうというのが、いまでも問題としてあるからです。

子供や親の好きな「デザイン+サイズ」を合わせるとなると選べる幅が多ければ多いほどいいので、子供専用メガネをたくさん置いてあることが理想です。

 

フレームカラー

フレームカラーは好みで選ぼう

正直に言うと、こちらは好みでかまいません。

ただ親御さんと子供さんで、メガネ選びの際に一番揉めるポイントだと感じます。

子供は色鮮やかなカラーを選びがちです。(赤や青などのはっきりとしたカラー)

親御さんは、黒やべっ甲などの落ち着いたカラーをよく好まれます。

治療用は掛けてもらう事が大事になりますので、あえて子供の好きなカラーのメガネを選ばせるのも方法の1つです。

毎日掛けてもらう必要があるからこそ、お互い納得のいくカラー選びをしましょう。

 

当店がオススメしているフレームランキング

年間500人以上の子供メガネに関わっており、常時300本以上の展示をしている当店がオススメするブランドの紹介です。

実務に基づいたランキングになりますので、信頼度は高いと思いますので参考にしてみてください。

 

第1位「TOMATO GLASSES(トマトグラッシーズ)」

トマトグラッシーズについて

治療用メガネとして、世界で一番販売されているメガネが「トマトグラッシーズ」になります。

もともと弱視の子を持つお父さんが、我が子のために作ったメガネとして有名なブランド。

本当に弱視治療を直面した親だからこそ分かる保護者目線で作ったフレームは、当店でも忖度なしで一番治療に適しているメガネだと考えております。

 

トマトグラッシーズのメガネ

その理由として

  • サイズだけで30種類以上あり、それにカラーバリエーションも合わせると500種類以上からお子様に適したフレームを選べる(普通のキッズ専門メーカーでも50種類前後です。)
  • FDAで認証された、アレルギーフリー素材のフレームで皮膚の弱い子にも安心 
    ※FDA認証とは、アメリカ食品医薬品局(FDA)による認証で、日米両国の薬機法や食品衛生法に違反しておらず、適正な商品であることを証明するものです。
  • フレームは、樹脂素材なので熱や変形に強く、弾力性にも優れているので簡単に曲がったり壊れたりしません。
  • 非常に軽量で重量はわずか6〜11gの業界トップクラス軽量フレーム!(500円玉相当の重さしかありません)
  • 鼻部分は壊れにくい一体型で、鼻の形や高さに合わせて11種類という多様なサイズから選ぶことが可能。(まつげが長く従来のメガネではレンズに当たってしまう子にも対応できます)
  • 耳に掛かる先セル部分は、ズレ落ちにくいようにカーブしており、長さも左右の耳に合わせて別々に細かく長さ調節なども可能。
  • 専用メガネバンドが無料で付属(着脱可能)

と、パッとあげただけでも優れているポイントがたくさんあります。

その機能性の高さは、多くの眼科医や子供メガネ専門店も絶賛しているほどなんです。

日本で流通している、ほとんどの子供ブランドを見て触ったことのある店長自身、家族の始めて掛ける治療用メガネにはトマトグラッシーズを掛けさせていました。

何がいいか分からない、でもちゃんとした治療用が欲しいという方にはオススメのブランドです。

 

BCPC KIDS(ベセペセキッズ)

BCPCkidsのメガネについて

BCPC KIDS(ベセペセキッズ)は、大人がが掛けるようなデザインを、そのまま小さくして子供用にした可愛いメガネブランド。

もちろんデザインだけではなく、世界最候補のメガネ生産地「福井県鯖江市」で作られているので、医療機器としての機能性や掛け心地、丈夫さなどもこだわり抜いて作られています。

「治療用はネガティブなものじゃない!」と業界に光をもたらせたブランドの走りだと思います。

 

BCPCkidsのメガネを掛けたりんあんちゃん

ブランドモデルには、実際に弱視治療用として掛けている「りんあんちゃん」を採用するなどして話題になりました。

また「りんあんちゃん」に付けてもらい、使い勝手やデザインなどをメーカーにフィードバックし改良を重ねることで、同じ商品でもクオリティが高くなっているのが流石職人メーカーというところです。

 

BCPCkidsのセル巻きメガネ

その中でも人気フレームがこのセル巻きという、フロントの金属の中にアセテート(プラスチック)を挟んでいる丸メガネ。

普通の子供ブランドでも丸メガネはあるのですが、その全てが金属のフロントに塗装をしたモデルになっています。

ですが、元気に遊ぶ子供さんの日常使いでは、キズで塗装が剥がれてしまい、デザインが長持ちしないことが悩みでした。

それを解決するのが、このセル巻きメガネ!

キズが付いても塗装ではないため、フロントの見た目が大きく変わることがありません。

またフレームの縁に少し厚みのあるデザインになるため、可愛らしさもアップしてオシャレなアイテムとしてもオススメです。

 

omodok(オモドック)

omodokのメガネ

omodok(オモドック)は、子供メガネ界のハイブランド的立ち位置です。

他のメガネとは一線を画している高級感と、卓越しているデザインは、多くのメディアでも使用されています。

もちろんお値段に見合った作りの良さも有り、販売品の推奨年齢別で耳掛けのデザインや素材を変えているのも特徴的です。

 

tinyシリーズ(2~6歳推奨モデル)

omodokのtinyシリーズ(2~6歳推奨モデル)

tinyシリーズは、耳掛けがズレにくいフックタイプになっており、長さも細かく調整できるのがポイントです。

また壊しやすいテンプル部分は、樹脂素材を使っており、熱や変形に強く曲がりにくい様にしております。

ですが、フロントは金属やアセテートを使うことで、大人顔負けのオシャレなカラーやデザイン性を実現しています。

 

littleシリーズ(小学生~中学生)

omodokのlittleシリーズ(小学生~中学生)

littleシリーズは、デザイン性を高めたモデル。

可愛くて、オシャレなデザインが多く展開されていて、メガネ選びが楽しくなること間違いなしです。

機能性に関しても、フロントとテンプルをつなぐ部分に、リングタイプの金属(特許取得のリングループヒンジ)を使用することで、お顔を包み込むような掛け心地を実現してくれます。

毎日掛けるものだからこそ、子供が使いやすい工夫が施されているのも嬉しいですね。

 

もちろん他にも多くのブランドを取り扱っておりますので、実際に色々なメガネを試着してみたい方は、当店へのご来店心よりお待ちしております。

 

アフターサポートで、重要な部分

子供のメガネは、買っておしまいではありません。

毎日使うものだからこそ、曲がったり、壊れたりすることもあります。

また子供の視力は変動も激しいので、度数がすぐに変わったります。

アフターの幅も大事なポイントになりますので、その中でも重要視した方がいいサービスを紹介します。

 

購入後の保証が充実しているか?

保証について

子供のメガネにおいて、保証は一番大事な部分になります。

当店でも、保証は2人に1人は使っており、みなさんが考えているより使う頻度が高いと思っていたほうがいいでしょう。

一例ですが、当店の保証は下記のようになっています。

ジュニアレンズ見え方保証

新しい度数が慣れずに度数変更が必要な場合

6ヶ月以内は無料(1回限り)
12ヶ月以内は半額(1回限り)で交換致します。

*日常使用でついたレンズの傷等は保証対象外となります。

ジュニアレンズ傷保証

12ヶ月以内は半額(回数無制限)で交換致します。

*日常使用でついたレンズの傷等も保証対象となります。

ジュニアフレーム破損保証

フレームの破損でパーツの交換等の修理が必要な場合

6ヶ月以内は無料(1回限り)
12ヶ月以内は半額(1回限り)で交換致します

*パーツ在庫が無い商品は同等の商品にて代替させていただきますので予めご了承ください。

 

1年間しっかり保証が付いているので、次回の補助金がでるまでは、ほとんど保護者様のご負担なく治療用メガネを使用することが可能です。

眼鏡屋さんによっては、お店の損になるため保証をあまり使わせないような対応を取る場合もありますので、必要なときはちゃんと保証を適応してもらえるか相談しましょう。

 

修理に持っていきやすいか

大人が思う以上に子供さんは、メガネを頻繁に曲げたりします。

なので、眼鏡屋さんに何度もメガネの修理を持っていくことになると思っていたほうがいいかと思います。

だからこそ修理にこまめに持っていきやすいかは重要になります。

お客様の中では、修理に持っていくと、また持ってきた、、、などと店員に嫌な顔をされた事があるという方も少なくなりません。

そんな対応をされると、次回持っていきづらくなっていきますよね。

子供メガネをやっているお店の店員でしたら、修理は大切ですし、皆さんの眼を守る大事な業務ですので、この様な対応は言語道断です。

もちろんスタッフも人間ですので、お客様側から横暴でひどい要求をすることは駄目ですが、お互い気持ちよく、いい関係で修理に持っていきやすいかどうかは重要です。

 

修理を細かくまで対応してくれるか

子どものメガネの修理に細かく対応

修理に持っていきやすいハードルを超えても、今度は修理技術の問題がついてきます。

プロフェッショナルなスタッフでしたら、一般の方が見てもうこれ絶対無理でしょ!?ってレベルの曲げ方でも治ったりします。

当社修理の一例

 

その他にも、できる限り即日修理か、パーツが取り寄せになっても2-3日で修理可能かなども重要です。(技術はもちろん、修理パーツとかをすぐに用意できるお店がいいと思います。)

修理に1.2週間以上かかるなどは、治療用メガネとしては致命的です。

また直す技術がないと、安易に新しいのを買うことを勧めてきたりする場合は気をつけましょう。

もちろん折れてたり、ヒビが入ってたらしょうがない場合もありますが、その場合でもパーツ修理など細かく対応してくれる信頼できるお店を探しましょう。

 

営業時間や営業日の重要性

結構見落としがちですが、営業時間や定休日の日数なども確認必須です。

突然の破損で、お店が長期休みだったりすると修理ができなくて困ったりします。

定休日が少なく、営業時間が長いと有事の際にも安心ですね。

当店では、毎週木曜日が定休日となっておりますが、お盆などもなく年中営業しております。

もちろん、定休日や時間外でも御電話いただけましたら、できる限りお店を開けて対応させて頂いておりますので、お気軽にご相談くださいませ。

 

家庭でのメガネ装着の取り組み方

毎日メガネを掛けるからこそ、お家でのメガネの取り扱い方や掛けさせる方法をしっかり教えてあげて下さい。

気にする所をポイントにしてまとめてみましたので、是非お家のメガネ使用の参考にしてみて下さい。

 

メガネの使用方法からお手入れ

メガネの使用方法やお手入れ方法

メガネの使い方やメンテナンスは、大人の方も知っているようで知らないんです。

これを機会にお子さんと確認してみましょう。

  1. 熱やシャンプー、石鹸にメガネは弱いため、お風呂に持っていくのはNG。
  2. メガネを外すときは両手でゆっくり外しましょう。
  3. 寝る前は、メガネを外す癖を付けましょう。
  4. 机に置く時、レンズを下に置かないようにしましょう。
  5. レンズは、そのまま服やハンカチで拭くのではなく、常温の水道水で洗って汚れを落としてからメガネ拭きやティッシュで綺麗に拭いて自然乾燥させる。

などなど基本的な事を、家族で楽しくお話して教えてあげましょう♪

 

より詳しく家庭でできる「メンテナンス方法」を知りたい場合は、下記のページを御覧ください。

 

まとめ

今回の記事では、子供の治療用メガネを選ぶ際に大事にしたいポイントを詳しく解説しました。

視力の発達にも大きく関わる物だからこそ、一人一人のお子様にあった最適なメガネを選ぶことが大事です。

ぜひ、この記事を参考にして、大切なお子様に最高な1本を見つけてください。

もちろん気になることなどは、専門家にも相談してみてくださいね。

 

前回の記事では弱視の症状や、眼科の選び方を解説しています。
まだ読んでいない方は、お先にこちらを御覧ください。

→ 子どもの弱視について、メガネのプロが解説します

お子様の眼に関する関連記事はこちら

ミナミメガネの「子供メガネ」へのこだわり
子供の弱視(遠視)、斜視等の治療用眼鏡についてや、治療用眼鏡の保険適用の申請手順
子どもがメガネを嫌がる場合に、掛けさせるコツって?

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