偏光レンズといえば釣り、釣りといえば偏光レンズ。
いまや切っても切り離せない関係ですよね。
といっても、有名レンズメーカーのものは値段も張りますし、気軽に扱うのも怖い。
その気持ちすごくわかります。
なので、今回はコスパがよくて耐久力もバッチリな国産レンズブランドRARTS(アーツ)の偏光レンズをご紹介します。
あと、度入り偏光を諦めてた人も、偏光レンズ世界最薄の1.74対応なので作れますよー!
目次
RARTSの魅力とは
昭和31年から続いた老舗レンズメーカーの伊藤光学が2019年に発表したオリジナルブランド「RARTS」。
RARTSと書いてアーツと読みます。ラーツと読みたいところをグッと堪えて、アーツと呼んでください。
そして、いまこのブランドが、フィッシングサングラス界の勢力図を塗り替えているんです!
特徴はなんといっても、フィッシング専用偏光レンズに特化したレンズ開発。
もちろん、ランニングやサイクリングなどの通常使用でも問題なく使えるのですが、海釣りやバス釣りなど、水の状態に合わせたレンズカラーが魅力です。
アーツは良心的な価格設定
RARTSの特徴の一つとして、国産レンズなのに2枚で1万円を切るコスパの良さ!というのがあります。
レンズのみの価格ですのでここにフレーム代が載ってきますが、それでも当店のレイバンサングラスにレンズを載せて3万円あればお釣りがきます。
さらに、店頭に限りにはなってしまいますが、お手持ちサングラスのレンズ交換を承っていますので、もっと安くすませることも可能です。
「良い偏光レンズが欲しいけどちょっと高いなぁ」と思っている方にオススメのブランドなのです。
安さの理由は?
正直、この機能性であれば2~3万ぐらいの価格でも問題ないんじゃないかというぐらい高機能の偏光レンズ。
一度RARTSを掛けてみたら「粗悪レンズだから安い」ではなくて、「高級レンズが企業努力で安くなっている」のがよくわかると思います。
コーティングオプションや度数をつければ値段は上がりますが、ほかの高級偏光サングラスのブランドと変わらないこの機能性に対してコスパが非常に良いと思います。
ナイロール・ツーポイントにも対応可
偏光レンズの最大の弱点だったナイロールとツーポイントのフレームにもRARTSは対応しています。
普通の人にはあまり関係ないかもしれませんが、メガネフレームにこだわりを持っている人にとっては朗報です。
RARTSの高い技術力はこういうところにも生きているんですね。
安い偏光サングラスだと気持ち悪くなる人にも◎
偏光レンズはある程度の値段のものでないと気持ち悪くなるものがあります。偏光酔いというやつですね。
詳しい話をするとものすごく長くなるので端折って説明しますが、
「偏光酔いの原因の多くは、偏光膜の角度由来によるものです」
安いサングラスは表面へのフィルム貼りという仕様上で仕方がない部分もありますし、1万円を超えるレンズをつけても気持ち悪くなるなら加工ミスが大部分です。
もちろん、RARTSのレンズは他有名メーカーと同じ制作方法で作られているため、あとは加工が上手なところを選べば気持ち悪くなることはほとんどありません。
当店も年間数千本を担当している認定眼鏡士が加工するので、加工先でお困りの際にはぜひご依頼くださいませ。
フィールドに応じて戦えるレンズカラー
アーツ最大の特徴は、釣りのスタイルに応じて最初からカラーが提示されていること。
これは偏光レンズ初心者ならずとも、参考になると思います。
老舗レンズメーカーだけあって、偏光レンズへの理解が相当深いです。
バスフィッシング専用カラー
とにかく魚影が見えることが釣果に繋がりやすいバスフィッシング。
ここのレンズをフィールドに合わせて最適化させてくれたのは釣り人に取って本当にありがたいですよね。
- 最初の一本にはオールラウンドな「エクスプローラー」
- マズメ時期によく釣る人なら「スプルースグリーン」
- 魚影をクッキリ確認したいなら「カーマインコパー」
をそれぞれオススメします。
全部そろえてもロッドとリールをワンセット買うより安いので、ツールとして割り切って買い揃えてしまうのもアリだと思います。
釣果を上げるなら良い竿を買うよりも先に、偏光レンズを買ってみてください。
渓流釣り専用カラー
個人的にアーツの偏光レンズで一番最高だと思うのが渓流用です。
というのも、他のメーカーってなんだかんだ海釣り・バス釣りメインで作っていませんか?
この渓流用は、明るさ重視で作っているのが特徴です。
スティングレイとトリードベンドに限っていえば、あえて偏光効率を落として作っていて、これによって視感透過率(視認性)が上がっているんです。
暗いところや山の陰で釣りをすることの多い渓流用ならではの気遣いはさすがですね。
- まず最初の一本はこれ!「アンバーブラウン」
- 山間部での釣りには「スティングレイ」
- 早朝、夜間の釣りに「トリードベンド」
というような選び方でいいと思います。
スティングレイとトリードベンドは内容が大幅に変わらないため、どちらか一本あれば大丈夫かなと思います。
海釣り専用カラー
バス釣り、渓流釣り、とは違って、魚影を直接見ることの少ない海辺での釣り。
水深の浅いところや透き通った海では魚影も確認できますが、大体の場合、海面のギラツキを抑えて、水中のストラクチャーを確認したり、ラインのたるみを見るのがメインになります。
そして、そういう色をメインに、ショア・オフショアで色分けされているのがアーツのソルトフィッシング用レンズです。
- 海釣りでの最初の一本は「マゼランブルー」
- ちょっとオシャレな「ラグナブルー」
- 日差しの強いオフショアで使える「ロスカボス」
マゼランブルーとラグナブルーは、色の好みで選んでもそこまで大きな差は出ない思います。
ロスカボスに関して言うと、透過率がアーツのレンズで一番低く、ギンギラギンに照りつけていて「釣りが終わってから目が痛い・・・」という人にも向いていますね。
偏光レンズのブルー系は珍しいので、ぜひ使い倒して爆釣してください!
偏光レンズと水の色の関係性
一括りに釣りとまとめても、海と湖と池と川と・・・って水の色が結構違うんですよね。
で、そこに着目して、カラー設定を自分の釣り場に合わせてバッチリ決めてしまえば釣果に繋がる!というのがRARTSのコンセプトです。
とくに、バス釣りと渓流釣りに関しては、魚影が見えるだけで釣果がグッと上がります。
海釣りは逆に、水深が深いため、魚影を見るよりも、ラインの動きやストラクチャーが見えたほうが釣果が上がるというわけです。
自由自在に選べるコーティング
アーツをプロデュースしている伊藤光学、じつはコーティングが得意なメーカーとしても有名なのです。
純正レンズだとハードマルチコートですが、これだけでも基本的な耐傷、撥水を兼ね備えています。
ミラー、ブルーカット、については状況に応じてお選びいただければ、と思います。
それよりも、ここから先のカスタムコーティングが素晴らしいので、釣り人ならぜひ次に紹介するカスタムコーティングをオススメしておきます。
(※コーティングは性質上、どれか一つだけしか選べません)
これ全部コーティングしたい!ってぐらい魅力的なのですが、コーティングという性質上、どれか一つだけしかつけることができません。
うーん、、、悩みますねぇ。
もし最初の一本でコーティングをするのであれば、レンズ寿命が長持ちするロータスコートが間違いないかと。
サングラスを車に置きっぱなしにしている人は迷わずヒートコートを。夏場の車内の温度変化に耐えられる、が開発コンセプトです。
アメイジングコートは曇止めを使うわずらわしさから開放されるのがいいと思います。
全部素晴らしいコーティングなので、ぜひとも迷いに迷ってください。
ただ現在、当店のコーティング費用は釣り人応援ということで赤字ギリギリ価格にしています。笑
いつまで続くか分からないためお早めにどうぞ。
カラーラインナップは全12種類
- グレー系
- レッド(ブラウン)系
- ブルー系
- グリーン系
RARTSの偏光レンズカラーラインナップは2022年時点で12色、上記の系統が各3色、ブルーのみ2色+ブラック1色があります。
「用意された使い道よりも、自分で道を切り開きたい!」
という人のために、各色の特徴をご紹介しておきます。
色別の使い道は下記の通り。
グレー系
偏光レンズの基本色、釣り場以外でもオールマイティに使える万能型。
透明な水の釣り場に対して効果を発揮してくれるグレー系。
安定した効果を発揮してくれます。
レッド(ブラウン)系
魚影というよりも、水中の障害物の輪郭をハッキリ見ることに特化した色。
個人的に、釣りをするなら最初に作っておきたいレンズカラーです。
釣り人にも評判がいい色ですね。
グリーン系
光量が少ないときに使いやすいグリーン系。
明るく見やすいので、薄暗いマズメ時に釣りをする方が愛用している色でもあります。
また、苔や藻が多くて緑っぽい水色にも効果を発揮します。
ブルー系
ブルーの偏光レンズは数が少ないため、探している人も多いのではないでしょうか。
海水に特化して作られたカラーで、水の色に合わせて作るアーツの本気が伺えますね。
水深が深くなる海釣りに効果を発揮します。
このブルー2色に、ブラック(ロスカボス)1色を足して、全部で12色になります。
どの色を選べば間違いないの?
RARTSが一番最初の一本としてオススメしているのが「エクスプローラー」。
各フィールド用にカラーが作られているとはいえ、海だけ、川だけ、バスだけ、という人は少ないですもんね。
色々な釣り場に行くなら、基本カラーのグレーで、明るく見やすいエクスプローラーは間違いないカラーです。
また、暗いときによく釣りをしている人には、エクスプローラーよりも明るい「スティングレイ」も良いと思います。
どうしても偏光レンズは暗く見えてしまいますから、暗いフィールドにおいて手元・足元のことを忘れてはいけません。
バス釣りと川釣りがメインの人に、エクスプローラーよりも個人的にオススメしたいのが「アンバーブラウン」。
ブラウンカラーの偏光レンズは釣り人からの評判がよく、裸眼とは比べ物にならない水中のコントラストに感動します。
エクスプローラーでも、アンバーブラウンでも、こういった万能カラーを一つ持っておくと、釣り場を選ばず便利ですね。
まとめ
釣りは意外と目を使うので、偏光レンズを使ったことのない人や、格安サングラスを使っている人にはぜひ試していただきたいです。
RARTSは釣り人からの評価も高く、10年もしたら釣り業界のレンズ事情を塗り替えてしまうかもしれません。
どうやら開発もプロアングラーを巻き込んでいるようなので、これからも目を離せませんね。
ということで、新進気鋭のRARTSの偏光レンズをご紹介しました。